ホームページの維持費は必要ない?実は誤解されている5つのこと
ウェブサイトがビジネスにとっていかに重要かはご存知のことと思います。
しかし、ウェブサイト制作に詳しくない方々の中には、維持費なんてもったいないと少しでも費用を抑えたいと考えている方が多いように見受けられます。
ウェブサイトの維持はただの出費ではありません。正しく理解し、適切に行えば、ビジネス成長の大きな助けとなります。では、どのような誤解があり、それらをどう克服すれば良いのか、一緒に見ていきましょう。
目次
誤解1 「一度作ればそれで終わり」
ウェブサイトを公開したら、それ以上のコストはかからないと考えがちです。しかし、この考えはウェブサイトを効果的に運用する上での大きな誤解です。
定期的な更新をしないリスク
ウェブサイト上の情報を定期的に更新することは、非常に重要です。例えば、古い製品情報やニュースを掲載し続けると、以下のような問題が生じます。
- 顧客の混乱: 顧客は最新の情報を求めており、古い情報では必要な判断を下すことができませんこれは、トレンドや変化の多い市場や技術分野で顕著です。
- ビジネスイメージの低下: 情報が古いと、顧客はその会社が最新のトレンドやニーズに追いついていないと感じるかもしれません。また、何年も前の情報のまま更新されていないと、「本当に営業しているの?」と疑問を抱かせ、問い合わせを控える要因にもなります。
- SEOへの影響: 情報が新鮮でユーザーの検索意図と関連性の高いコンテンツは検索エンジンに好まれるため、定期的な更新はウェブサイトの検索ランキングを向上させる効果があります。これにより、より多くの潜在顧客にサイトを発見してもらえるチャンスが増えます。
ウェブサイトの維持管理には継続的なコストが発生しますが、これはあなたのビジネスをより強くし、顧客に価値を提供するために不可欠な投資です。ウェブサイトは単なる一度きりのプロジェクトではなく、ビジネスの成長と共に更新し続ける必要があります。
誤解2: 「サーバは安いプランで十分」
ウェブサイトのホスティングサーバやメンテナンスに関して、とにかく安いプランで十分と考えることがあります。しかし、この考え方は必ずしも最善の選択ではありません。
ビジネスに合ったサービスの選択が必要
ウェブサイトのホスティングプランを選ぶ際には、価格だけでなく、ビジネスに合ったサービスを考慮することが重要です。
例えば、アクセス数が多いウェブサイトや高度なセキュリティが必要なECサイトの場合、より高品質なホスティングプランが必要になることがあります。
安価なプランでは、サーバーのパフォーマンスが低く、ウェブサイトを表示するのに時間がかかるため、すぐに表示されないとユーザーは他のサイトに行ってしまいます。
またセキュリティが不十分だったりすることがあり、個人情報漏洩など結果的にビジネスに悪影響を与える可能性があります。
安いプランを選ぶことは目先の節約になるかもしれませんが、ウェブサイトはビジネスの成長と共に発展していくべきものです。そのため、現在の状況だけでなく、将来の拡大も考慮に入れたホスティングプランを選ぶことが賢明です。
毎月ほんの数百円、数千円、今より高いプランを選択して運用しておくだけで、リスク回避や機会損失にならずに済むのなら安いと思いませんか?
誤解3: 「SSL証明書は必要ない」
ウェブサイトのセキュリティに関する誤解の中でも特に多いのが、「SSL証明書はECサイトにのみ必要」という考え方です。しかし、実際にはすべてのウェブサイトにSSL証明書は重要です。
SSLの役割と重要性
SSL証明書はウェブサイトとユーザー間の通信を暗号化し、クレジットカード情報や個人情報などのデータを第三者に盗まれることを防ぐためのものです。
個人情報保護法の観点からも、ウェブサイトが個人情報を安全に取り扱うことは法的にも非常に重要です。SSL証明書は、このようなデータの安全な取り扱いを保証するための基本的なセキュリティ対策の一つとなります。
検索エンジンランキングへの影響
また、ユーザーの安全を重視するGoogleをはじめとする多くの検索エンジンは、SSL証明書を持つウェブサイトを優先してランク付けします。そのため、SSL証明書がないウェブサイトは、検索結果で低い順位に表示される可能性が高くなります。
無料と有料のSSL証明書がある
SSL証明書には、無料のものからより信頼性の高い有料のものまで様々な種類があります。例えば、Let’s Encryptは無料で利用できるSSL証明書を提供し、基本的なセキュリティニーズには十分対応できます。
しかし、ビジネスの種類や規模、取り扱う情報の重要度によっては、より高度なセキュリティと信頼性を提供する有料のSSL証明書が適している場合があります。
SSL証明書は、ウェブサイトの信頼性を示す重要な要素です。ウェブサイトにSSL証明書があることは、訪問者に対して安全なブラウジング環境を提供していることを示し、ユーザーの信頼を得る助けとなります。
誤解4: 「メンテナンスは不要」
ウェブサイトの運営において、「一度構築すればメンテナンスは不要」と考えることは危険な誤解です。実際には、定期的なメンテナンスはウェブサイトの健全性と安定性を保つために不可欠です。
メンテナンスの目的
ウェブサイトのメンテナンスは、以下のような多くの重要な機能を果たします。
- セキュリティの強化: ウェブサイトのセキュリティは常に最新の状態に保たれる必要があります。セキュリティの脆弱性は時間とともに発生し、定期的なアップデートで修正パッチを当てることが重要です。
- バグの修正: ウェブサイトは時に予期せぬバグを生じることがあります。これらを迅速に修正することで、ユーザー体験の質を維持します。
- パフォーマンスの向上: ページが開く速度やボタンを押した際にすぐに反応するかなどの応答性は、ユーザー満足度に直結します。メンテナンスを通じてこれらを最適化することは、訪問者の体験を向上させ、見込み客の離脱を防いでくれます。
定期的なメンテナンスの必要性
ウェブサイトを放置すると、古くなった技術やコンテンツが蓄積し、ユーザー体験が低下するだけでなく、セキュリティリスクも増大します。特に、セキュリティは継続的に監視し続ける必要があり、定期的なメンテナンスでリスクを軽減することが可能です。
多くの場合、メンテナンスは専門知識を要するため、専門家や制作会社に依頼することが最善です。これにより、ウェブサイトが常に最良の状態で稼働し続けることを確保できます。
誤解5: 「SEOやマーケティングは必要ない」
「SEOやマーケティングへの投資は最初は必要ない」という考えが見られることがあります。しかし、この誤解はウェブサイトの潜在能力を大きく制限することになります。
初期段階からのSEOの重要性
SEO(検索エンジン最適化)は、ウェブサイトが検索エンジンによって見つけられやすくするための重要なプロセスです。初期段階からSEOに取り組むことは、検索順位上位の可能性を高め、より多くのアクセスを獲得するために不可欠です。
もし初期段階で適切なSEO対策を行わないと、将来的にウェブサイトの構造やコンテンツを大幅に見直す必要が生じ、最悪の場合作り直すことになりかねません。
マーケティング戦略の必要性
また、効果的なマーケティング戦略は、ウェブサイトを通じてビジネスの目標を達成するためにも重要です。
SNS、メールマーケティング、オンライン広告など、様々なマーケティング手法を活用することで、ターゲットオーディエンスにリーチし、問い合わせに繋げたり、ブランドの認知度を高めることができます。
ウェブサイトの成功は、ただ構築するだけではなく、適切なSEOとマーケティング戦略を実施することで成功するか失敗するかは大きく左右されます。
まとめ
ウェブサイトを適切に維持することは、単なる必要経費ではなく、ビジネス戦略の一環です。この記事で解説した一般的な誤解を理解し、適切に対処することで、ウェブサイトはビジネス成長の強力な推進力となり得ます。
この記事で少しでも誤解が解けたなら嬉しいです。弊社TNGC Graphicsでは「SEO対策ホームページ制作」や「Wordpress保守契約」などお客様がウェブサイトを適切に維持・運用していくための様々なサービスを行っております。気になる方は是非お問い合わせよりご連絡ください。
この記事の執筆者
谷口正頼
デザイン業界に身を置いて二十年余り、独立して十数年になります。大学では社会福祉を専攻しておりましたが、世界的なデザイナー中島英樹の作品に触れ、デザイナーに憧れを抱いていたものの、デザイナーって専門の学校出てなければなれないのではという疑問を知り合いの先輩デザイナーにぶつけてみると「学校出てなくてもなれるよ」の一言で目から鱗。独学で猛勉強してデザイナーに。グラフィックデザイン会社やウェブ制作会社を経験したのち、フリーランスとして独立。